Chapter 11 知覚マップと因子分析
企業におけるマーケティング諸活動は、差別的優位性を獲得するための戦略に従って一貫性を保って提供される必要がある。そのための具体的な枠組みがSTPである。10章では、主にセグメンテーションとターゲティングに焦点を合わせ、クラスター分析のやり方を紹介した。しかしながら、企業は自社の定めた標的顧客に評価され、競合よりも優位で差別的な地位を獲得するために、具体的なマーケティング活動を調整・遂行する。4Ps(Product, Price, Place, Promotion)に代表されるマーケティングの諸活動は、このSTPの枠組みに基づくマーケティング戦略の実行手段となる。したがって、STPによるマーケティング戦略の策定は、4Psのようなマーケティング活動間の一貫性に貢献する。本章では主にポジショニングに着目し、消費者の知覚に基づく企業(または製品)ポジションの可視化について紹介する。